日米比較を通して考えるこれからの生徒指導

なぜ日本の教師は生徒指導で疲弊してしまうのか

片山紀子・藤平 敦・宮古紀宏 著
A5判 160ページ 定価(本体2,200円+税)
ISBN978-4-7619-2700-4
大学生,研究者
2021年3月刊
多文化社会の時代、価値観や背景を含めてそれぞれに異なる子どもの存在を認めるこれからの生徒指導について、日米比較から考える。

目次

はじめに
■1 わが国の生徒指導に見る問題点
1.多様性が当たり前になってきた?
2.学校は新しい局面に入った?
3.不登校の子どもの選択肢は少ない?
4.ブラック校則が子どもを苦しめる?
5.曖昧な運用が教師を苦しめる?
6.懲戒制度の不備は続いたまま?
7.出席停止措置は機能していない?
8.いじめ問題における制裁は欠如している?
9.教師の人権は軽んじられている?
10.だから日本の教師は疲弊する
■2 なぜ日本の教師は多忙なのか
1.教師の仕事と生徒指導の広範囲さをアメリカと対比
2.日本がアメリカの業務分担制から示唆されること
3.日本型の生徒指導業務分担制に向けて
■3 どんな予防が必要なのか
1.Classroom management
2.PBIS
3.生徒指導は3層構造
4.日本とアメリカの教職員の意識差
5.日本への示唆
■4 規則や懲戒制度はどう変化しているのか
1.どんな規則があるのか?
2.金属探知機と警官
3.懲戒制度はどうなっているのか?
4.具体的な懲戒に至るプロセスは?
5.懲戒をめぐる問題点は?
6.規則や懲戒を事前に明示することによる正と負の両側面
7.障害のある子は懲戒の対象になるのか?
8.体罰はかつて認められていたが,今は禁止しているところが多い
9.修復的司法を組み込んだ生徒懲戒
10.近年の生徒懲戒は?
11.日本への示唆
■5 問題や課題を抱えた子どもの学びをどのように保障するか
1.日本における不登校に対するまなざしの変化―「問題行動」から「課題」へ―
2.学校教育からの疎外というリスク
3.カリフォルニア州の「長期欠席」の現状
4.「長期欠席」のリスク要因
5.「長期欠席」に対する学校や教育行政の取組
6.リスクを抱えた子どものためのオルタナティブ学校制度
7.日本への示唆
■6 学校のパフォーマンスをどう可視化し,学校を支援するか
1.学校教育というシステムがもたらす影響や成果とは何か
2.カリフォルニア州への注目
3.カリフォルニア州の学校改革―LCFFの成立―
4.地域と共に作成する「地域管理アカウンタビリティ計画」
5.「学校ダッシュボード」の取組
6.学校アカウンタビリティと連結する学校改善
7.日本への示唆
■7 わが国の生徒指導はどこへ向かうべきか
1.ダイバーシティかつインクルージョン
2.子どもを叱ってはいけない時代に入った?
3.法的措置に委ねてはどうか?
4.規則は最小限でよい?
5.生徒懲戒制度を整備すべきではないか?
6.いじめにはどう対応すべきか?
7.不登校にはどう対応すべきか?
8.生徒指導の指標化
9.結語
おわりに

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