シリーズ生徒指導研究のフロンティア

教育臨床の視点に立った生徒指導

森田洋司・山下一夫 監修/阿形恒秀 著
A5判 160ページ 定価(本体2,200円+税)
ISBN978-4-7619-2691-5
小・中・高校教師,教育委員会指導主事
2021年2月刊
個別事例・実践事例・エピソードを交えながら考察する教育臨床。本書では、教育臨床の視点を生徒指導にも用いることで、学校現場の「悩み」や「指導の手詰まり感・疲弊感」を解消するヒントを提示する。

目次

第1章 優しさと厳しさ
I 規律指導と教育相談
1 教科指導と生徒指導―教師の仕事とは
2 生徒指導の概念
(1)生徒指導の定義
(2)学校現場における生徒指導
3 生徒指導における対立
(1)規律指導と教育相談
(2)doingとbeing
(3)両方大事
(4)規律指導と教育相談の対立
II 教育における力愛不二
1 力愛不二
(1)教育における力愛不二
(2)かかわりと関係性
(3)受苦的なかかわり
(4)優しくて厳しい大人
2 愛のない力
(1)うさん臭さの自覚
(2)赤鬼で叱る
(3)なぜ体罰はいけないのか
(4)教職の光と影
3 力のない愛
(1)共感とは何か
(2)壁になることの意味
(3)校則の教育的意味
(4)校則に込めた願い
(5)なぜ頭髪指導や服装指導をするのか
(6)一人一人と大切に関わること
(7)教師と児童生徒の馴れ合いの関係
(8)顧客満足の考え方の問題点
III 組織的な生徒指導
1 生徒指導に係る役割分担
(1)父性原理と母性原理
(2)自分のタイプに応じた生徒指導
(3)生徒指導におけるダブル・セーフティネット
2 専門機関との連携
(1)抱え込みと丸投げ
(2)専門機関の優しさと厳しさ
3 保護者との連携
(1)「モンスターペアレント」は本当か
(2)要望・苦情は学校への期待・願いの表れ
(3)保護者面談のロールプレイ
(4)保護者対応に係る標語
(5)「できないこと」と「できること」を伝える
(6)あきらめることと希望を失わないこと
(7)パン種を蒔く生徒指導
第2章 理解とかかわり
I 児童生徒理解
1 共感的理解
(1)あたまとはら
(2)感情を受けとめる
(3)一人一人を大切にする
(4)子どもの立場に立って考える
(5)学校教育における「私」と「公」
(6)学校は誰のためにあるのか
(7)学校行事の意味
(8)理屈抜きで悪いからダメ
(9)同型的共感
2 教育相談担当教師とスクールカウンセラー
(1)別れるために深く出会う
(2)転移という視点
(3)メサイヤ・コンプレックス
(4)教育相談担当教師の当事者性と能動性
(5)学校教育相談における守秘の問題
(6)関わる責任
(7)心の専門家とは
(8)無意識への無頓着
(9)見立て・見通し・手立て
(10)布置を読む
(11)家庭訪問と見立て
(12)心理テストの活用と留意点
(13)カウンセリングの専門性
(14)教師の協働性を活かした教育相談
II 教師の本気
1 教師の自己一致と自己開示
(1)教師の純粋性
(2)わたしが教師になったとき
(3)共に苦しむ
(4)絶望と希望
2 児童生徒の主体性
(1)操作的な教育観の問題点
(2)人工知能にはできないこと
(3)学習における没主体性
(4)思考停止
(5)星野君の二塁打
(6)責任転嫁の文化
(7)自己肯定と自己否定
(8)一個の人間
(9)学習における児童生徒の主体性
(10)反省的実践としての授業
(11)想定外の出来事を活かす
(12)わかりやすい説明のわかりにくさ
(13)学習におけるつまずきを理解する
3 教師の指導性
(1)教師の主体性
(2)子ども至上主義の落とし穴
(3)「子ども中心」の欺瞞
(4)師範としての矜持
(5)「叱る」という行為
(6)はらのすわった「叱り」
4 教育言説のリアリティ
(1)教師の空論
(2)子どもをみくびらない
(3)夢こわし
(4)自分なくし
(5)自力と他力
(6)マネジメント論の罪深さ
(7)浄土と穢土、理想と現実
III 本気のかかわり
1 教師と児童生徒の関係性
(1)サル学と生徒指導
(2)「高校は義務教育ではない」は封印すべき言葉
2 教師と児童生徒の信頼関係
(1)学生たちが考えた「教師と児童生徒の信頼関係」
(2)児童生徒に認められて教師になる

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