学級経営の基盤を創る5つの観点と15の方策

玉井康之・川前あゆみ・楜澤 実 著
A5判 184ページ 定価(本体2,200円+税)
ISBN978-4-7619-2622-9
小・中学校管理職
学級経営は、理論的体系がなく、「職人芸」的スキルになったり、「勘と経験」に頼ったりしがち。学級経営に普遍的な基盤を構築し、その上に具現化する実践方法を開発することで、真の「学級経営力」がつく。

目次

■はじめに
学級経営の基盤を創る5つの観点
■I 学級崩壊の兆候と要因を取り除く
序 学級崩壊やいじめ等の問題の兆候と要因を取り除くことはなぜ必要か
第1章 学級崩壊の要因を克服する対応
1.学級崩壊現象と崩壊しやすくなった社会的背景
2.教師の問題だけではない学級崩壊現象の社会的背景
3.学級崩壊の担任教師の特性として意識しておくべき課題
4.学級崩壊の予防としての学級のまとまりをつくる姿勢と心構え
5.学級崩壊を予防する具体的な学級集団づくり・組織づくりの考え方
6.授業の中での指導方法を変えていく姿勢と考え方
第2章 希薄な人間関係によるいじめの構造把握の対応
1.いじめの動機と現代的な傾向とは何か
2.いじめの人間関係の構造と関係把握の課題
3.教師には見えにくいいじめの理由と意識的な洞察力
4.いじめの正確な実態把握と対応
5.いじめ問題が予想されたときの加害者・被害者への直近の対応と指導観点
第3章 いじめ問題を意識した予防的人間関係の対応
1.教師のいじめ加害者・被害者への基本的な対応とまずい対応
2.学級内における多面的ないじめのロールプレイと予防活動
3.学校・学級でのいじめ問題の啓発と学級運営の予防的対応
4.家庭・地域と連携した長期的な人間関係づくりといじめの予防
■II 明るい学級環境の雰囲気を創る
序 明るい学級の雰囲気づくりはなぜ必要か
第4章 教室環境整備・学級行事開催による雰囲気づくりの対応
1.学級規模と教室の人的・物的環境づくりによる学級経営の基盤づくり
2.コの字型アクションゾーンの活用と単純接触効果による学級経営基盤
3.教室の学習内容掲示と協働学習環境づくりによる学級経営の基盤づくり
4.学級目標のプログラム化と協働学習環境づくりによる学級経営の基盤
第5章 認め合う雰囲気を創る学級ルールづくりの対応
1.基本的な学級運営方法のルールづくりと係の役割分担の形成
2.認め合う学級スローガン・目標の具体化と議論による学級経営基盤づくり
3.学級の居場所づくりと学級経営の基盤づくり
第6章 内発的動機づけを高める学習の相互理解と学習ルールづくりの対応
1.他者との相互理解に基づく学ぶ集団
2.内発的動機づけに支えられた学習活動
3.内発的動機づけを高める要素に迫る
■III 潜在的な子どもの心をとらえる
序 潜在的な子どもの心をとらえることはなぜ必要か
第7章 子どもの潜在的な不安心理をとらえる対応
1.思春期に見られる子どもの孤立化の中での潜在的不安と学級経営の不安定要素
2.“言葉にならない言葉”の把握と子どもへの期待感による学級の基盤づくり
3.挫折する子どものカウンセリングマインドと信頼関係構築による学級の基盤づくり
4.“個と集団”のバランスに関する子どもたちへの啓発と学級の基盤づくり
第8章 SNS利用による潜在的な人間関係のゆがみへの対応
1.スマートフォンの依存症と直接的人間関係の希薄化による学級経営基盤の崩壊
2.子どものスマホ利用機能の拡大と保護者の声かけの必要性
3.スマホによるコミュニケーション形態の変化と問題性
4.スマホ利用による犯罪被害と危険性
5.スマホの危険性に対する自己コントロール能力の育成と被害への具体的対応
第9章 学校関係者の組織的な教育相談の対応
1.学校内外における組織的な教育相談の展開と多様な専門家との連携
2.集団的な相談体制づくりと校内カンファレンスによる学級の基盤づくり
3.思春期発達段階の葛藤に関する啓発とメンタルヘルス学習による学級経営
■IV 生活集団活動を通じて社会関係力を高める
序 社会関係力を創る上で生活集団活動はなぜ必要か
第10章 生活行動力を高める体験学習づくりの対応
1.子どものバーチャルな生活変化と生活行動力の低下による学級経営基盤の崩壊
2.生活経験の蓄積と言語化による共通認識の役割
3.子どもの探究活動による活動仲間集団の教育力と学級の基盤づくり
4.自然体験活動・集団宿泊活動による生活行動力の向上と学級の基盤づくり
5.自然体験学習・社会体験学習の教育効果と学級の基盤づくり
第11章 社会関係力を高める遊び集団づくりの対応
1.子どものギャングエイジ期の発達段階と人間関係の必要性
2.子どもたちの生活環境・教育環境の変化と集団づくりによる教育課題の克服
3.学級の基盤となる子どもの仲間集団の特徴と教育的役割
4.原体験遊び・昔遊びの教育効果と意識的な遊びの提供
第12章 自立を目指す社会的役割・責任感の育成の対応
1.義務教育におけるキャリア教育と学級経営との潜在的関連性
2.課題挑戦意識の重要性を伝える学級活動
3.職場と学校の違いを意識させる活動
■V 教師の協働的な関係力を見せる
序 教師の協働的な雰囲気を見せることはなぜ必要か
第13章 教師集団の協働的・補完的雰囲気づくりの対応
1.教師集団をめぐる孤立化の傾向と学級経営への影響
2.教師集団によるチームとしての対応の必要性と社会的背景
3.ティームティーチングにおけるフォロアーの必要性とロールプレイ研修
4.協働性を高める学校運営と意識的な関係づくり
5.協働性を高める個々の成長と教師の研修
第14章 教師による模範効果と子どもへの学級期待効果を高める対応
1.民間企業での惹きつける力と教師の惹きつける力の相違
2.教師の学級経営に向かう模範的姿勢と指導力
3.ピグマリオン効果と役割貢献度感による学級経営効果
第15章 保護者・子どもとの情報交換と協働関係づくりの対応
1.学校と保護者との情報交換の必要性と協働関係づくりの基盤
2.学級通信の定期的発行の意義と保護者との協働関係づくりの基盤
3.学級通信の定期的・継続的発行のための留意事項
4.学級通信に入れる項目・内容例と教師への親しみ感
5.学級通信発行を妨げる理由の克服と学級経営の基盤づくり
終章 人間関係の希薄化と学級経営の基盤を創る必要性
1.人間関係の希薄化と学級経営の基盤
2.学級経営の背後にある生活環境と学級内人間関係の影響
3.学級経営の基盤をとらえる教師の広い観点と本書の構成
4.各部の観点と学級経営の基盤的方策
■参考文献
■おわりに
本書ではなぜ学級経営の基盤をとらえるのか―本書の特徴とめざすもの

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