ドイツと日本 いじめ予防

蜷カ和男 編著・監訳/
堤・ゲントナー・晴代 翻訳/
松本浩之 著・監訳
B5判 258ページ 定価(本体3,300円+税)
ISBN978-4-7619-2601-4
小・中・高校教師,教育委員会指導主事
ドイツの学校で使われているAnti-Mobbing-Koffer(いじめ防止のための手引書、アンチ・モビング・コッファー)の翻訳を完全収録。それをもとに、日本の学校で実践できるいじめ防止の取組・指導案・ワークシートも加えた一冊。

目次

はじめに
第1部 日本とドイツのいじめの現状と防止対策
■1 なぜいじめはなくならないのか
第1節 いじめと人間
第2節 不条理を背景とした人権侵害
第3節 なぜ人間はここまで残虐になれるか
第4節 119104(人権剥奪)
第5節 いじめからの脱出
■2 いじめ防止に立ちはだかる3つの壁と山
第1節 親の壁
第2節 先生の壁
第3節 友達の壁
■3 いじめの初期段階
第1節 いじめの段階的進行
第2節 初期対応の重要性
■4 「いじめ」の認定
第1節 いじめ防止対策推進法と「いじめ」の定義
(1)いじめ防止対策推進法
(2)「いじめ」の定義
(3)個人の尊厳
(4)「いじめ」発生そのものは非難すべきではない
第2節 「いじめ」の認定とは
(1)「行為」の認定
(2)「苦痛」の認定
第3節 「いじめ」の認識を妨げるもの
(1)津久井町立中学校「いじめ」自死事件
(2)大津市立中学校いじめ自死事件
(3)相模原市立中学校いじめ自死事件
(4)茅ヶ崎市立小学校いじめ事件
(5)いじめる側の論理
■5 「いじめ」への対応
第1節 広範な裁量
第2節 留意点
(1)「いじめ」は加害者問題
(2)「行為」をとめること
(3)子どもに「寄り添った」対応
(4)聴取方法
(5)保護者への連絡
(6)謝罪
第3節 「いじめ」への対応と法的責任
(1)過失責任の原則
(2)教員個人の責任
(3)事例
(4)「いじめはなかった」との主張の危険性
第4節 保護者の理不尽な要求への対応
(1)はじめに
(2)社会通念上の相当性
(3)切り分けが必要
(4)「訴えてやる」
■6 教師はいじめとどう向き合うか
第1節 柔軟な指導法とレディネス
第2節 問題行動と教師の決意と信条
第3節 いじめ防止週間をつくろう
■7 神奈川県茅ヶ崎市に見る画期的取組〜弁護士の教育委員会常勤体制の趣旨と効果〜
第1節 茅ヶ崎市における弁護士資格職員導入の経緯
第2節 茅ヶ崎市教育委員会に配置された法律専門職の状況
第3節 おわりに
■8 ドイツの教育制度
第1節 中等教育における主な学校
(1)ハウプトシューレ(基幹学校)
(2)レアルシューレ(実科学校)
(3)ギムナジウム(中高等学校)
(4)ミッテルシューレ(基幹学校)
(5)ゲザムトシューレ(総合制学校)
(6)インテグレイトゼクンダールシューレ(統合中等学校)
(7)特殊教育 Schule für beeinträchtigte Schüler
第2節 各州の学校の実際
(1)ベルリン市州の場合
(2)バイエルン州(ミュンヘン、ヴィルツブルクなど)
(3)バーデンヴュルテンベルク州(シュトゥットガルトなど)
第3節 比較学校制度図
(1)ベルリン市州の通常の学校系統図
(2)バイエルン州の学校系統図
(3)バーデンヴュルテンベルク州の学校系統図
■9 ドイツの学校のいじめ防止対策
第1節 ドイツのいじめ問題
第2節 ドイツのいじめ問題とその対応
(1)いじめ認知と学校の役割
(2)ドイツのいじめ防止への取組
第3節 アンチ・モビング・コッファー
(1)制作の趣旨
(2)アンチ・モビング・コッファーの構成
第4節 グルントゥシューレのバディプログラム
(1)プログラムの開始
(2)バディプロジェクトが始まった頃のこと
(3)学習バディ
(4)「ブレイクバディ」の成立
(5)バディへのインタビュー
(6)「社会生活の習得」という科目
(7)バディプロジェクトによる社会生活の習得
第2部 アンチ・モビング・コッファー(翻訳)
●アンチ・モビング・コッファーの邦訳に寄せて(翻訳)
序文
1.プロジェクトについて
・モビングのない学校を目指す取組
・ここでの内容
・アンチ・モビング週間
・適切な時期
2.手引書の使い方
3.校内でのモビング
・用語の説明
・モビング(いじめ)か争いか
・当事者たち
・モビングはどのように起こるのか
・争いがエスカレートしたら
・モビングの行われる場所:校庭
・モビングに対して教師ができること
・プロジェクト週間内でのモビング
4.アンチ・モビング週間:方法、基本ルールと作業形態
・行動ルールを定着させる
・話し合いルール
・褒めること、批判することの手立て
・プロジェクトにおける活動形態
・保護者の活動
□ワークシート
  話し合いの基本ルール
  見本:授業中の静粛度採点表
  褒めカード
  宿題免除
5.アンチ・モビング週間:一覧表
■1日目
・挨拶とプロジェクト紹介
・DVDを観て、話し合う
・トレーニング「自分のクラスにはどんな人がいる?」
・理想案の提示「自分はこういうふうに皆と付き合いたい!」
・理想案をチェックする
□ワークシート
  定義
  DVD「通学路がこわい」ワークシート
  観察用紙
  「自分のクラスにはどんな人がいる?」
■2日目
・トレーニング「送受信ゲーム」
・DVDを観て話し合う
・課題「何が互いの協調をもたらすか」
・トレーニング「からまった輪」
・校庭での休憩を工夫する
□ワークシート
  DVD「モビング‐私/僕たちは加わらない!」ワークシート1〜3
  ワークシート:モビングにおけるエスカレーションと役割
■3日目
・手ほどき
・トレーニング「メキシコの波」
・トレーニング「私/僕の目になって!(ブラインドウォーク)」
・フィードバックのためのロールプレイング
・トレーニング「フィードバック・ギブ&テイク」
・トレーニング「教師に望むこと」
・私書箱を開設する
・私書箱を利用する
□ワークシート
  ロールプレイングカード
  フィードバック
  フィードバックルール
  私書箱の工作見本
  私書箱ルール
■4日目
・会食(朝食)
・トレーニング「2人組で描く」
・トレーニング「公開討論劇」
・クラス内のルール
・どのようにしたら争いを解決できるか
■5日目
・アプローチ、DVD鑑賞
・午後の保護者会の準備
・午後の保護者会
□ワークシート
  作業グループごとの課題「展示」
  作業グループごとの課題「保護者のための公開討論劇」
  作業グループごとの課題「絵物語」
  作業グループごとの課題:保護者のためのトレーニング/食べ物と飲み物
  作業グループごとの課題「ポスターを描く」
  作業グループごとの課題「トランプ式Q&Aゲーム」
  午後の保護者会―保護者への手紙のひな形
  参考文献
第3部 日本におけるいじめ防止カリキュラムへの応用
●教員教材「アンチ・モビング教材」
アンチ・モビング・コッファーの活用について
■1日目
1時間目:いじめ防止カリキュラムの導入
2・3時間目:DVD「通学路がこわい」を見ての話し合い
4時間目:自分のクラスにはどんな人がいる?
5・6時間目:君はクラスメイトたちとどのように付き合いたいのか?
7時間目:理想案をチェックしよう
■2日目
1時間目:送受信ゲーム
2時間目:DVDを見て話し合う
3時間目:何が互いの協調性をもたらすか
4時間目:人間知恵の輪
5時間目:校庭での休憩を工夫する
■3日目
1時間目:メキシコの波
2時間目:私/僕の目になって(ブラインドウォーク)
3時間目:ロールプレイングをしてフィードバック
4時間目:フィードバック・ギブ&テイク
5時間目:トレーニング「教師に望むこと」
6時間目:作業「私書箱を開設する」
7時間目:作業「私書箱を利用する」
■4日目
1時間目:みんなで朝食!
2時間目:トレーニング「2人組で描く」
3・4時間目:トレーニング「公開討論劇」
5時間目:クラス内のルールづくり
6時間目:どのようにしたら争いを解決できるか

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