「学校における働き方改革」の先進事例と改革モデルの提案

藤原文雄 編著
B5判 200ページ 定価(本体3,300円+税)
ISBN978-4-7619-2513-0
小・中・高校管理職
「学校における働き方改革」とは、教育水準の向上と教員の長時間労働の是正を両立させる学校づくりのための処方箋。国内の先進事例から「働き方改革」のモデルを提案する。

目次

はじめに
プロローグ―プロフェッショナルな教師の働き方とスマートな学校運営組織を目指して
1.「二兎を追う学校づくり政策」
2.『チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について(答申)』
3.文部科学省「教員勤務実態調査(平成28年度)」
4.『新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(中間まとめ)』
5.日本の「働き方改革」の先進事例―「二兎を追う学校づくり政策」の最先端
第1部 学校・教師の業務
■ガイダンス 学校・教師の業務の見直しの意義
第1章 持続可能な部活動を構想する
【提案】部活動を「仕分け」する
1.部活動の位置づけ
2.制度設計なき部活動の悲劇
3.制度設計なき部活動の過熱
4.部活動を持続可能に
第2章 小・中学校運営体制の改革
【提案】「シフト制」を導入する
1.ケアと業務負担
2.多部制高校の事例
3.事例からの提案
第3章 コミュニティ・スクールにおける学校支援活動の活性化と教員の勤務負担軽減
【提案】コミュニティ・スクールを生かす
1.コミュニティ・スクールに対する期待と懸念
2.岡山県矢掛町立矢掛小学校の事例
3.山口県宇部市立上宇部中学校の事例
4.CSの導入による教職員の勤務負担軽減に関する示唆
第4章 官民協働による不登校児童生徒への支援に向けて教育行政職員に求められる働き方
【提案】フリースクール等と連携し多様なニーズに応答する
はじめに
1.教育行政文書から見るフリースクール等との協働
2.京都府教育委員会によるフリースクール認定制度
おわりに
○コラム1 地域学校協働活動による教師の働き方改革の可能性
〜茨城県牛久市放課後対策課の取組〜
第2部 教育課程実施体制
■ガイダンス 教育課程実施体制の見直しの意義
第1章 プロフェッショナルとしての働き方改革
【提案】高度情報技術(ICT/AI)を活用する
1.何が問題か?
2.どのように対応しているのか?
3.プロフェッショナルとしての働き方改革
4.働き方改革の成果指標
5.高度情報技術(ICT/AI)を活用した働き方改革
第2章 新しい学習指導要領と教職員の働き方改革
【提案】教員の資質・能力向上のための仕組みを作る
1.新しい学習指導要領と教員の働き方改革
2.小学校外国語教育の導入に向けた文部科学省の取組
3.教育委員会・学校における取組〜宮崎県宮崎市を事例に〜
4.働き方改革と全教職員の英語指導力の向上を目指して
第3章 学校教育目標実現に貢献する「つかさどる」学校事務職員の働き方
【提案】学校事務職員の調整機能を生かす
はじめに
1.平成27年度の加美小学校の現状
2.教師業務アシスタントのマネジメント担当として
3.地域学校協働活動の地域連携担当として
4.学校教育目標実現のための事務職員の関わり〜カリキュラム・マネジメントへの視点で
5.取組の成果と課題
第4章 学習塾のノウハウを公立学校に取り入れることにより教員はどう変わるのか
【提案】塾を生かして仕事の質を上げる
1.はじめに―学校の学習塾へのアレルギー
2.公教育と学習塾の接近―学校外教育への公費投入
3.学校と連携・協働する学習塾のはじまり
4.学習塾のノウハウを活用した教育課程・活動
5.子供たちの高まる自己肯定感と学力向上
6.学習塾のノウハウを活用したことによる教員への影響
7.まとめ―仕事の向き合い方が変化する
○コラム2 施設環境と地域の教育力から“学校”を考える
第3部 生徒指導実施体制
■ガイダンス 生徒指導体制の見直しの意義
第1章 生徒指導の充実と「働き方改革」
【提案】「効果のある学校づくり」を進める
1.日本の学校教育の構造的課題
2.教職員の多忙化の実態
3.子どもの健やかな成長と業務改善を同時に具現化する「効果のある学校づくり」の展開
4.実践事例:生徒指導困難校における取り組み(「A中大好きプロジェクト」)
5.まとめ
第2章 落ちついた学習環境を維持している学校における教職員の働き方
【提案】組織的な生徒指導を展開する
1.落ちついた学習環境を維持している学校における共通点
2.生徒指導における「働き方改革」の先進事例
【事例1】「連携するためのツール(「成長ノート」)を開発」(京都府久御山町立東角小学校)
【事例2】「児童生徒の交流活動が組織を機能させた」(横浜市立義務教育学校霧が丘学園)
【事例3】「同じベクトルで行う各教科の取組」(福岡県立築上西高等学校)
第3章 いじめ問題における専門家の活用
【提案】外部専門家を活用する
はじめに:求められる専門家の活用
1.スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーの活用
2.インターネットを通じたいじめ問題への対応
3.いじめサミットの実施状況
4.自治体におけるいじめ防止基本方針策定の状況
おわりに:教職員と専門家の協働にむけて
第4章 実効的な生徒指導のための学校と関係機関の連携・協力体制
【提案】学校と関係機関の連携・協力体制を確立する
1.生徒指導に係る学校における働き方改革の方向性
2.生徒指導における学校と関係機関の連携・協力体制の取組―「学校の指導体制」「学校外の支援体制」「学校と外部機関の接続体制」及び「連携・協働のコンプライアンス」の4つの領域からみた事例
3.今後の展望
第5章 客観的データを生かした予防・開発型学級経営の展開
【提案】客観的データを生かす
1.日本型の学級経営の特徴
2.客観的データを生かした予防・開発型学級経営―心理アセスメントの活用
3.客観的データを生かす学校レベル・行政レベルでの展開
4.これからの学級経営の在り方
第4部 学校運営・事務体制
■ガイダンス 学校運営・事務体制の見直しの意義
第1章 教育資源の有効活用によるカリキュラムマネジメントの推進
【提案】「学級王国」の文化から脱却する
1.教育資源について
2.学校文化の中心「学級王国」
3.事例1(A町の小学校)
4.事例2(C町の学校)
5.おわりに
第2章 主幹教諭のマネジメントへの効果的な関わりとその育成のあり方
【提案】管理職チームの力で学校を改善する
1.ミドルリーダーと学校のマネジメント
2.学校のマネジメントを効果的に行うための主幹教諭の関わり方
3.主幹教諭の育成を考える
4.まとめ
第3章 教育課題に対応するための学校組織づくり
【提案】一人で抱えこまない組織づくりを活用する
1.はじめに―学校教育の機能拡大に伴う教員の業務負担の増大
2.神戸市における総務・学習指導担当の配置
3.おわりに―教頭や担任で抱え込まない組織づくりとしての総務・学習指導担当の可能性
第4章 教育行政職員による学校運営事務改革(事例:京都市教育委員会)
【提案】教育行政職員の専門性を生かし事務職員の力を生かす
1.教育行政職員
2.京都市学校事務支援室の概要
3.学校財務マネジメントの取組
4.京都市の学校間連携
5.事務職員を中核とした取組
6.教育行政職員の在り方
7.まとめ
第5章 コンサルタントの眼から見た、学校の働き方改革の成功と失敗の分かれ道
【提案】コンサルタントの視点と場づくりを生かす
1.「会議を見直しました」だけではダメ
2.間違いだらけの働き方改革になっていないか?
3.「子どもたちのためになるから」で思考停止してはいけない
4.事例1:部活動のあり方を考える(高知県)
5.その活動、手段は妥当か、代替案と比べてどうなのか
6.時間やコストとの見合い(“温泉理論”でひも解く)
7.事例2:カエル会議で定期的に見直す(埼玉県伊奈町)
8.振り返り・進捗確認なくして改革・改善なし
9.外部コンサルタントが有効になるには
第6章 学校と行政を両輪とした教職員の働き方改革
【提案】学校と行政の連結ピンとしての学校経営推進会議を生かす
1.はじめに
2.横浜市における「教職員の働き方改革」の推進プロセス
3.「改革プラン」の概要
4.「教職員の働き方改革」の推進プロセスにみる改革推進の「鍵」
5.おわりに
○コラム3 学校事務職員が進める学校における働き方改革
○コラム4 学校の労働安全衛生管理と時間外勤務抑制に向けた制度措置の在り方
エピローグ―EdTechによる「学びの革命」と「働き方改革」
引用・参考文献
執筆者一覧

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