どんな高校生が大学、社会で成長するのか2

高大接続の本質

「学校と社会をつなぐ調査」から見えてきた課題

溝上慎一 責任編集・
京都大学高等教育研究開発推進センター/
河合塾 編
A5判 208ページ 定価(本体2,400円+税)
ISBN978-4-7619-2384-6
高校管理職
高校2年生を10年間追跡する「学校と社会をつなぐ調査(10年トランジション調査)」の結果を報告しつつ、どのような高校生が大学、社会で成長するのか、その「トランジション(移行)」を明らかにし、これからの高校や大学で求められる教育や課題について、高大接続改革や学習指導要領改訂もふまえて論じる。

目次

はじめに
第1章 10年トランジション調査の前史
  はじめに
  1.1997年〜大学生研究の幕開け
(1)大学生1,200人インタビュー調査
(2)インタビュー調査から学んだ大学生にとっての学業とキャリアの重要性
  2.2007年〜大学生のキャリア意識調査の実施―学業とキャリアを架橋して―
(1)本格的な大学生研究・調査の開始
(2)キャリア意識を含めた大学生の総合的な学びと成長の調査
[コラム1]米国では古くから行われている大学生の学びと成長の研究
(3)学業や資質・能力等と高い関連性を示すキャリア意識
  3.大学生研究フォーラムの開催
(1)調査と教育現場をつなぐ大学生研究フォーラム
(2)アクティブラーニングとトランジションのプロジェクト
[コラム2]学校から仕事・社会へのトランジションとは
  4.高大接続への発展
(1)高大接続の取り組みにつながった追跡調査
(2)キャリア教育の視点から見た高大接続
[コラム3]ディプロマ・ポリシーとは
[コラム4]高校版IR―桐蔭学園「IRオフィス」の始動
  5.10年トランジション調査の企画と全国で進む教学IR
(1)10年トランジション調査の企画
(2)全国で進む教学IR
  6.まとめ
第2章 10年トランジション調査の2時点目(大学1年時)までの成果―高校生は大学生になってどの程度変わるか―
  1.10年トランジション調査の企画と実施概要
(1)大学生調査から10年トランジション調査へ
(2)10年トランジション調査の概要
(3)データの概要
  2.1時点目(高校2年時)の結果
(1)7つの生徒タイプ
(2)生徒タイプから明らかとなったこと
  3.2時点目までの結果
(1)大学1年時の資質・能力、学習を説明する 変数はなにか(その1)(分析1)
(2)大学1年時の資質・能力、学習を説明する 変数はなにか(その2)(分析2)
(3)高校2年時から大学1年時にかけて資質・能力はどの程度変化するか?
  (分析3)
(4)高校2年時の生徒タイプは大学1年時の資質・能力、学習等を説明するか?(分析4)
(5)分析結果のまとめ
  4.総合的考察
第3章 高大接続と受け入れる大学側の観点から結果をどう見るか
  1.イントロダクション
  2.高大接続の観点から
(1)はじめに
(2)調査結果に対する解釈
(3)調査全体の議論のために
  3.受け入れる大学の観点から―「生徒」が「学生」に成長するために必要なこと―
(1)はじめに
(2)なぜ変わらないのか?―生徒から学生へ移行することの難しさ―
(3)どうしたら変わるのか?―生徒と教師の考え方を変える―
(4)アクティブラーニングで「〜観」が変わる
(5)どのような入試になればよいのか?
  4.リプライ
(1)大学の「学校化」とは―1990年代に始動する大学教育改革の展開―
(2)1970〜1980年代に行っておくべきだった改革であることを理解すべき
(3)大学生の「生徒化」とは
(4)1960年代から指摘されている大学生の子ども化
(5)自律的な学習者としての大学生の学びと成長を促す大学教育を目指して
(6)最後に―現代にあった自律的な学びを目指して―
第4章 トランジションの研究成果に基づいた高校の実践事例
  1.イントロダクション
  2.新校開校に向けた学校改革―京都市立塔南高等学校の取り組み―
(1)はじめに
(2)本校の状況
(3)移転・新校創設における改革の4本柱
(4)おわりに
  3.大学&社会で活躍できる力をつけるために―桐蔭学園のAL型授業改革の目指すもの―
(1)なぜ学校改革・教育改革に至ったのか
(2)改革の具体的な取り組みとその効果
(3)今後目指すもの―カリキュラムマネジメントへ―
あとがきにかえて ―まとめと今後の課題―
調査の企画・分析ならびに実施体制
〈巻末資料〉1〜2時点目における主な使用変数

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