子どもの貧困・不利・困難を越える学校

行政・地域と学校がつながって実現する子ども支援

柏木智子+仲田康一 編著
A5判 160ページ 定価(本体1,800円+税)
ISBN978-4-7619-2315-0
小・中・高校管理職
困難な状況にある子どもたちに、学校は学校として何ができるのか。そして、行政・地域とはどう連携を図ればよいのか。本書では具体的な実践を紹介しながら、その方途を示す。

目次

はじめに
序章 子どもの貧困・不利・困難の実態と理論的背景―柏木智子
1 子どもの貧困の実態
2 子どもの貧困と重複する不利・困難
3 貧困から不利・困難への経路
4 学校への期待と排除の文化
5 ケアする学校文化・地域文化の創造
6 本書を読み解く際のポイント
第1部 貧困に立ち向かう学校
第1章 今、やらなければならないこと→大阪市立萩之茶屋小学校のキャリア教育―枝元 哲・西尾誠子・柏木智子
1 “どや”で暮らす子
2 子どもの低学力・低い自己肯定感・見通しのない将来
3 将来への希望をつむぐ「本物の体験」
4 プロローグ:出会いと宣言
5 将来の夢
6 職業体験「bakery HAGI」
7 もう一度将来の夢を
8 厳しい労働社会の現実も伝える
第2章 町のよさを自分のパワーに変えて→地域学習で育む自己肯定感―山田文乃
1 『あいりん』に住む子どものくらしから見えてくるもの
2 学校・クラスの取り組みの内実
3 取り組みの成果と今後の課題
第3章 貧困を越える学校→関西のX高校の取り組みから―知念 渉
1 「貧困を越える学習」
2 立て直し―「格差の連鎖を断つ」というミッションの始動
3 生徒指導と「貧困を越える学習」
4 外部との連携
第4章 豊かな社会力を身に付けた子どもを育てる「ユニバーサル・スクール堅粕」→社会力=人が人とつながり社会をつくる力―入江誠剛
子どもの貧困とは
1 「個人面談」で子どもの心をつかむ
2 「あいさつ運動」で子どもの自尊感情を高める
3 「四つの視点」に基づいて子ども・保護者・地域住民に向き合う
4 保護者・地域住民と連携・協働して子どもを育てる
第2部 包括的支援を可能にする教育と福祉の連携
第1章 東京都足立区における「子どもの貧困対策」の取り組み―仲田康一
1 足立区における包括的な子どもの貧困対策
2 「未来へつなぐあだちプロジェクト」
3 区民の受け止めと今後
第2章 スクールソーシャルワークによる全戸訪問型アウトリーチ支援―上田さとみ
1 活動のきっかけ
2 訪問型の家庭教育支援チームとは
3 具体的な対応事例について
4 学校との関係
5 全戸訪問で学校や地域が変わる
第3章 福祉とつなげた子ども支援―畠山久子
1 A子(小学校中学年)の生活
2 A子を支える三つの組織
3 第1回市ケース会議(1学期半ば)
4 第2回市ケース会議(1学期終盤)
5 第3回市ケース会議(2学期初め)
6 第4回市ケース会議(2学期終盤)
7 第5回市ケース会議(3学期初め)
8 A子の支援をめぐる学校のありよう
第4章 子どもの学びを守る学校予算と学校事務職員―永山美子・仲田康一
1 無償教育の理念
2 私費負担に依存する学校教育
3 公費と私費の区分をめぐって
4 子どもの学びを守る学校予算と学校事務職員
5 私費負担問題から考える学校づくりの課題
第3部 子どもを元気にする地域活動
第1章 子どもの心のとげを抜く授業づくり―畠山久子
1 親から攻撃性を学んでいたA雄
2 ストレス・マネジメントでの学び
3 A雄の変化
4 停滞・トラブル・そして……自立に向けての職場体験学習
5 中学3年生になったA雄と人間関係学科のプログラム完成
6 人間関係学科の成果
第2章 教育の力で輝く地域を創る→島根県立隠岐島高校の実践―椋本 洋・奥田麻依子
1 島前高校魅力化プロジェクト
2 「夢探究」
3 隠岐國学習センター
4 課題と今後の展望
第3章 土曜教室による学力保障→湖南市立岩根小学校の取り組み―武井哲郎
1 土曜教室の概要
2 土曜教室での取り組み
3 管理職や大学生のサポート
終章 子どもの学習権保障と民間・地方にできること/できないこと―仲田康一

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