生徒指導とスクール・コンプライアンス

法律・判例を理解し実践に活かす

坂田 仰 編著
A5判 160ページ 定価(本体1,800円+税)
ISBN978-4-7619-2170-5
小・中・高校教師
いじめ防止対策推進法の成立や少年法の改正など、生徒指導にかかわる法や社会的背景が大きく変わるなか、その理解と対応について、具体的事例やコラムなどをもとにわかりやすく解説。

目次

    はしがき
    第1章 新時代の生徒指導―法の“越境”とどう向き合うか―
    はじめに
    1 生徒指導の本質と『生徒指導提要』
    2 法の越境
      (1)学校教育の法化現象
      (2)校門を越えて
    3 コンプライアンスから,スクール・コンプライアンスへ
    まとめに代えて
    第2章 体罰の実態・定義・係争―「許容される体罰」という解釈を乗り越えるために―
    1 体罰の実態
    2 体罰とは何か
    3 体罰をめぐる係争
     (1)龍野市体罰自殺事件
       (神戸地方裁判所姫路支部判決平成12年1月31日)
     (2)本渡市公立小学校事件
       (最高裁判所第三小法廷判決平成21年4月28日)
    4 体罰の根絶に向けて
    コラム1 部活動の脆弱性が引き起こす体罰
    第3章 いじめ防止対策のポイント
    はじめに〜いじめ再調査の衝撃
    1 いじめ防止対策推進法が求める学校の取り組み
    2 いじめの主観主義的把握といじめの類型化
    3 保護者との連携の現状と課題
    4 「抱え込み」から「連携」へ
    コラム2 被害者への情報提供
    第4章 インターネット,スマートフォンに関わる問題
    1 インターネット,スマートフォン等の利用実態
     (1)ICTメディア・情報利用の実態
     (2)インターネット上のつながり・コミュニケーション
    2 インターネット上の情報をめぐる問題
    3 インターネット上の情報に関する法律
    4 誹謗中傷等の相談を受けた場合の対応
     (1)緊急を要する場合の対応
     (2)書込みの保存
     (3)書込みへの対応
     (4)書き込んだ生徒への指導
    5 LINEをめぐる問題
     (1)LINEの特性
     (2)LINEいじめ
    6 リベンジポルノ
    7 情報リテラシー教育
    8 通報・相談機関
    コラム3 インターネット上の情報削除
    第5章 児童虐待防止と学校の役割―予防から自立支援まで―
    はじめに
    1 児童虐待の現状と児童虐待対策の展開
     (1)児童虐待の現状
     (2)初期介入の強化から総合的な対策システムの構築へ
    2 児童虐待防止法制と学校・教職員の責務
     (1)早期発見・通告
     (2)児童虐待の予防・防止,被虐待児の保護および自立の支援,
        教育啓発
    3 学校および教職員が責務を果たすために
    4 まとめに代えて
    コラム4 児童相談所での勤務を振り返って
    第6章 不登校と就学義務
    はじめに
    1 不登校の変遷と現状
    2 就学義務とその実質的緩和措置
    3 不登校への対応
    4 まとめに代えて
    コラム5 日本における学校外教育の変遷と今後の展望
    第7章 罪を犯した少年のその後のこと
    はじめに
    1 少年事件の概要
     (1)逮捕されてから家裁に送致されるまで
     (2)家裁送致後について
    2 少年審判とその後の処遇
     (1)審判当日を迎えるまで
     (2)審判とその後について
     (3)検察官送致について
    3 まとめに代えて
    コラム6 家庭裁判所の仕組みと役割
    コラム7 少年鑑別所と少年院について
    第8章 児童・生徒の懲戒と出席停止
    1 教師の懲戒権
    2 法的効果を伴う懲戒―退学・停学処分―
    3 退学処分をめぐる裁判例
    4 性行不良による「出席停止」
    コラム8 懲戒におけるコンプライアンス
    第9章 校則―価値観多様化のなかで―
    はじめに
    1 校則の意義
    2 校則の課題
     (1)校則の内容
     (2)昭和から平成へ
    3 校則をめぐる裁判例
     (1)丸刈り校則訴訟(熊本地方裁判所判決昭和60年11月13日)
     (2)裁判例から考える校則の根拠
    4 校則の見直し
    5 まとめに代えて
    コラム9 生徒指導はいたちごっこ?
    第10章 学校事故と教員の責任
    1 学校事故の概要
     (1)学校事故と安全・安心
     (2)学校事故の概要
    2 学校事故と教員の法的責任
     (1)教員の法的責任の範囲
     (2)安全配慮義務と過失
     (3)教員の過失が認められた場合
    3 児童・生徒の自己指導能力育成を目指して
    コラム10 危険等発生時対処要領(学校安全マニュアル)
    第11章 学校現場の法務と弁護士とのかかわり
    はじめに
    1 生徒指導と学校法務
     (1)学校における事件・事故と教員の対応
     (2)伝統的な法律論の限界
     (3)新しい法領域としての「学校法務」
    2 教員としての法務対応
     (1)教育的発想と法的思考のギャップ
     (2)伝統的な法的思考の限界
     (3)教育現場に即した法理論・法実務の必要性
     (4)現代の教員が身につけるべき法的素養
    3 保護者が依頼した弁護士への対応
     (1)保護者の依頼により弁護士が関与する諸形態
     (2)学校,教育委員会,学校設置者の相互関係
     (3)生徒指導における管理職と一般教員との役割分担
    4 教員と弁護士の連携・協働の在り方
     (1)「学校側」弁護士の立ち位置
     (2)訴訟代理人から教育現場のアドバイザーへ
     (3)新たな法務人材を育成する必要性
    おわりに
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