それでも親はモンスターじゃない!

保護者との向き合い方は新たなステージへ

小野田正利 著
四六判 216ページ 定価(本体1,400円+税)
ISBN978-4-7619-2081-4
小・中・高校教師
やっぱり保護者はモンスターではありません! 保護者対応問題の第一人者、オノダ先生の最新作! 最新のトピックスで保護者対応問題のキホンを解説します。

目次

はじめに
第1章 激しく変わる政治状況に振り回される学校・保護者
  1 橋下市長のイチャモンから立ち上がる桜宮高校の人々
思いつき・暴論・強要の「橋下政治ショー」
ズタズタになった桜宮高校生たちのこころ
「桜高生であることを誇りに」
  2 動機が不明で疑問だらけの教育委員会制度改悪
“お為ごかし”の教育委員会制度「改革」
中教審答申に示された教委「改革」の理由は?
いじめ自殺問題に焦点があてられるべきなのに、論点がスリ替わる
教委を「改革」すれば、何もかもうまくいくのか?
  3 バッシング対象(スケープゴート)に仕立てられた教育委員会
教育委員会制度が目の敵なのか
子ども・親・教師の関係という「学校」に引き戻して考える
日本教育行政学会会長・坪井由実教授との対談から
  4 教委「改革」は統治原理の変更そのものだ
執行機関の多元主義
与党合意案の問題
素直に「おかしい」と言えよ
教育委員は住民代表から選べ
第2章 本当にしんどいケースに翻弄されないために
  1 対人関係の維持が極めて難しいケースが広がりつつある
愛とロマンだけでは語れない
適切な距離感や関係性が必要な場合もある
「モンスター」ではなくパーソナリティの偏り
子どもと教員、学校を防衛する
  2 態度や評価がコロコロと豹変し、周りを巻き込む保護者
信頼から攻撃の対象へ
DSM‐IV‐TR
「振り回し」と「巻き込み」
  3 特別扱いと賞賛を求めてやまない自己愛障害の保護者
誇大型と抑うつ型は同居している
「土下座しろ!」「さもないと子どもを通学させない」
「自分の胸に手を当ててよく考えてみろ!」
  4 学校と現代社会を投影するパーソナリティ障害
なぜ精神医学者や臨床心理学者を研究会メンバーとしたか
現代社会を映し出す鏡
「気になる保護者」とつながる援助
  5 愛着をめぐる問題
PD傾向がうかがわれる場合に、なぜ学校が困難を抱えやすいか
アタッチメント(愛着)の重要性
岡田尊司「愛着障害」
第3章 人間科学部教授・今尼茂喜礼三のキレ日記
  1 「MK5」と「じぇじぇじぇ」
病院にキレた議員と安倍首相
「システム」についていけない
パソコンにキレる
  2 公衆電話機が消滅していく
マニュアル通りは危ないぞ
うつ状態を悪化させないように気をつけていること
  3 やたらと丁寧になる注意書き
クレーマーズ・ハイ・アラート
注意した俺が要注意人物かよ!
第4章 それでも親はモンスターじゃない!
  1 「怪物」ではない!
人格否定をしないでほしい
言葉の「一人歩き」から対立へ
イチャモンは「人の行為や行動」を指す
「怒りのエネルギーはどこから来ているのか?」を考える
  2 それでも「モンスター」はやめましょう
無念と思います
「モンスター」という言葉の魔力
対立を煽るのでも、煽られるのでもなく
「モンスター」で片づけるな!
  3 学校トラブルと校長・教委の姿勢
不安の悪循環
まずは担任と膝を交えて
「本当に助けてくれるんですか?」
「叱らず」に「助ける」こと
若い教師の気持ちを萎えさせないために
  4 人相手のサービスの中で学校が最も辛い
「安物買いの銭失い」が消えゆく中で
苦情はあって当たり前、いかに顧客を引き寄せるか
人が人相手におこなう労働は常に一定ではない
「名指し」で個人が責められる辛さ
スイッチが入ったままの辛さ
子どもが介在しているという辛さ
第5章 先生方、がんばらないでください!
  1 「白い丸いテーブル」
「先生の叫び」
職場の運動会復活
白い丸いテーブル
ムダと思われた時間と空間
  2 校長は辞表を懐に、教頭は過労死を背中に
働かないアリに意義がある
教頭・副校長会の本の帯
産経新聞「過労死の国・日本」
「カローシ帽子」
  3 人は助け合うものだ〜教師の孤独
同僚性は汗と笑いの中から
静岡地裁判決が問いかけたもの
NHK「ヒューマン」アフリカからの旅立ち
分かち合いの心、助け合う心
  4 寝ろ! 明日は明日の風が吹く(かも)
私だってうつ病の手前でした
5000人の精神性疾患の重大性
グチを言う場の大切さ
あとがき

→ [学事出版トップページへ]